「初めてのひとになってください。」
 T君の告白は、カオルの心を揺らした。
(一度くらいなら‥夫に内緒なら‥もうきっと会うこともないなら‥)そんな考えが浮かんだようである。
 アソコも、身体がシャワールームで触れ合うシチュエーションに、濡れ始めていたに違いない。
 カオルは、堕ちたのだ。
カオルは胸から、T君は腰からそれぞれバスタオルだけ巻き、ベッドになだれ込んだ。
 タオルは、一瞬にして剥ぎ取られ、一糸まとわぬ姿で愛し合い始めた。

 私は、告白するカオルの手を股間に導くと、優しくさすってくれた。みなぎりが帯びて、再び勃つ予感がした。
 私もカオルを愛撫しながら、話の続きを促した。
 「‥どんなペッティングだったんだ‥」
「…違う…違うの…強さとか…重さとか…香りとか…」
「‥ヨかっのか‥」「…わからない…夢中だったから…」
「‥どんなふうに悶えたんだ‥どんな喘ぎ声をあげたんだ‥」
「…恥ずかしい…でも一生懸命だったから…少しは…」
「こうされたのか‥こうされたのか‥」
 勃った私はのしかかり、セックスをはじめた。
「クンニはされたのか‥されたんだな」
 顔をカオルの股間に埋めると、そこは今で見たこともないビショビショ状態で、舐めようがない程であった。
「‥フェラは‥してあげたのか‥」
「……少しだけ…でも…すぐ出ちゃいそうだって…」
 既にカオルは、妖艶なオンナになっていた。
「‥T君のように導いてくれ‥」
 カオルは私の陰茎を、秘部に添えた。私はイッキに貫いた。
「‥私以外のチ○コは、初めてだったのか‥」
「…アン!…ああんっ!」
「‥答えなさいっ」
「…初めて…初めてですぅ!…ああんっ!」
「ヨかったんだなっ」
「…ああんっ!…あんっ…」
「気持ち良かったんだなっ」
「…い…今まで感じたことないくらいっ!…ああんっ!」
 これこそ私が待ち望んだ姿だった。
 初めて他の男の、その男にとっても初めての、しかも巨大な陰茎を受け入れ、オンナの歓びを知り、悶え、喘ぎ声をあげ、乳首を尖らせ、汗ばむ裸体を跳ね上げるカオルを、本当に美しく、愛していると確信した。
 私にはもう、堪えうる力はなかった。
「‥T君に抱かれてるつもりになって‥お願いだ‥」
「…ああんっ…ああんっ!」
「‥頼むっ!」
「…ああっ…T君……来てぇっ!…ああんっ…ダメッ…!」
 カオルのイキ声が脳天を貫き、生涯最高の射精感で、私も果てた。