一昨年、46歳の夫を癌で亡くしました。
 少しばかりの退職金は,直ぐに底をついてしまいました。
 悲しんでばかりいられません。
近所の奥さんの紹介で、隣町のスーパーへパートに行くことになりました。
 一週間ほどして、その奥さんに夕食を誘われました。
 仕事を紹介してくれた人のお誘いなので無理にはお断り出来ずに、付いて行くことにしました。
「子供が待ってるので」
「大丈夫よ。亮二君はもう高校生でしょう。遅くならなければネ」
「亮ちゃんの背は大きいわね、何かスポーツやってるの」
「柔道部に」
「そう、それに男前。誘惑しちゃおうかな」
 私は余りこの人とは、深入りしないようにしようと想いました。
 飲めないと断ったのに、一杯だけとか、もう少しとか、飲めないワインを呑まされ、家に帰りついたときは、足下がふらついていました。
 夢を見ていました。
 懐かしい夫の笑い顔。
 そこへさっきの奥さんが。
 ずうずうしく夫の手を取って。
「待って、あなた」
 私は夢中で後を追いました。
 広い草原に出ました。
 夫が寝ころんでいました。
 女の人は消えてました。
 私も夫のそばの草むらに、仰向けに寝ました。
「う、ふふふ、いや、明るいのよ、クク…」
 夫の手が内股に伸びてきました。
 なにかとっても燃えてしまいました。
「あ、あなた、気持ちいい、ううううーむ」
 手はパンテイを脱がそうとしております。
 腰を浮かせました。
 スルツと脱げました。
 クリニングは久しぶりです。
 ドクッ、ドクッと溢れる音が聞こえるようです。
 指が入ってきました。
「あう、好き、気持ちいい、貴方」
 夫が入って来ました。
 肩を抱きました。
 匂いが違っていました。
 目を開けました。
「ヒツ、い、嫌っ、いやああ、駄目、駄目」
上に乗ってるのは、なんと息子の亮二だったんです。
「嫌、だめよ、あ、あ、親子なのに」
 でも、お恥ずかしいのですが、新たなお露が溢れ、たまらない程好くて、思わず我が息子の肩を抱きしめてしまったのです。
 女の性とは、なんと罪深いものなのでしょう。
 それとも、私だけなのかしら。
 もし経験された方が、おありでしたら、是非、教えて下さい。
 その後も、なにかと私に息子が迫ってくるのですが、そのたびに切り抜けておりますが、いつまでも拒みきれないような気がします。
 一度は、夢の続きとは云え、濡らし、息子の身体を抱きしめてしまったのですから。